個人向けCopilot(旧Bing AI Chat)とは?特長・使い方・ChatGPTとの違いを徹底解説!
- 「マイクロソフトのCopilot(旧Bing AI Chat)って、どんなツールなの?」
- 「Copilot(旧Bing AI Chat)とChatGPTってなにが違うの?どっちが便利?」
- 「ChatGPT4を無料で利用する方法を知りたい」
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
マイクロソフトが提供する「GPT-4」搭載のAIチャット「Copilot」(旧Bing Chat)について、特長・利用料金・使い方・ChatGPTとの比較について画像つきで詳しく解説します。
この記事を最後まで読んで、Copilot’(旧Bing AI Chat)を活用してみましょう。
目次
Copilot(旧Bing AI Chat)の特長
Copilot(コパイロット)は、マイクロソフトが提供する個人向けの無料で利用できるOpenAIのGPT-4ベースのLLMを搭載したAIチャットツールです。
元々は「Bing AI Chat」(ビングエーアイチャット)というサービス名称でしたが、23年11月に「Copilot」(コパイロット)ブランドに変更されました。
Copilot(旧Bing AI Chat)の特長は次の5つです。
- 特長1.GPT-4を搭載
- 特長2.Web検索機能(最新情報の取得)
- 特長3.情報ソースを提示
- 特長4.画像アップロード&読み込み可能
- 特長5.テキストから画像生成が可能
以下で、それぞれ解説します。
特長1.GPT-4を搭載
Copilot(旧Bing AI Chat)はOpenAIのGPT-4ベースのLLMを搭載しています。
ChatGPTでGPT-4を利用するには、ChatGPT Plus(月額20ドル)に課金する必要があるので、Copilot(旧Bing AI Chat)なら無料でGPT-4を利用できるので非常におトクです。
参考:マイクロソフト公式ブログ「新しい Bing が OpenAI の GPT-4 上で稼働」
特長2.Web検索機能(最新情報の取得)
ChatGPTは、2021年9月までのインターネット上の情報を学習しており、更にWeb検索機能がないため最新情報の取得・活用に弱い、という弱点がありますが、Copilot(旧Bing AI Chat)は「Bing」という検索エンジンを活用して、リアルタイムの最新情報にもアクセスして回答することが可能です。
例えば、2023年7月にサービス名を変更したTwotterr(現「X」)について、Copilot(旧Bing AI Chat)に質問したところ、サービス名変更に関する詳細を回答してくれました。
特長3.情報ソースを提示
ChatGPTは、回答の根拠(情報ソース)が示されないため、その回答の信憑性を確認(ファクトチェック)するのが面倒、というデメリットがあります。
しかし、Copilot(旧Bing AI Chat)はWeb検索で取得した情報の出典をリンクつきで提示してくれます。
これにより、ユーザーは情報の信憑性を確認(ファクトチェック)できます。
例えば、「日本のDXマーケットに関する市場規模を教えてください。」と指示したところ、複数の情報ソースをもとに回答してくれました。
参考にした情報ソースを以下のようにリンクつきで提示してくれるのでファクトチェックを行いやすいので便利です。
特長4.画像アップロード&読み込み可能
ChatGPTでは、画像のアップロードを行うことはできませんが、Copilot(旧Bing AI Chat)では2023年7月のアップデートによって、新たに画像のアップロードができるようになりました。
つまり、Copilot(旧Bing AI Chat)は無料版ChatGPTでは実現できていない「文字と画像を一体的に処理する」マルチモーダル対応を実現しました。
このアップデートにより、ユーザーはCopilot(旧Bing AI Chat)に画像をアップロードし、その内容に基づく質問をすることができるようになりました。
例えば、「ワインボトルの画像をアップロードして、どのワインの銘柄か質問」したところ、銘柄を正しく回答した、という事例があります。
ただ、画像読み取りの精度は万全ではありません。例えば、ネット上で拾った画像(ラオスの観光地「クアンシーの滝」)をアップロードしてどこの画像か質問した結果、「熱帯の森にある滝の写真」という回答で、滝の画像であることまでは正解でしたが、どこの画像かまでは特定できませんでした(それだけでも十分すごいですが)。
特長5.テキストから画像生成が可能
ChatGPTは画像を生成することはできませんが、Copilot(旧Bing AI Chat)はテキストから画像(イラストや写真)を生成することが可能です。
例えば、以下のように「かわいい羊のイラストを生成してください」というプロンプトで、かわいい羊の画像を生成してくれました。
正直、精度はまだ不完全で、以下のケースでも「イラストで」と指示しているのに、「写真」を生成してしまったり、複雑な画像は失敗することもありますが、簡単なテキストでこのレベルの画像を十秒くらいで生成できてしまうだけでも十分すごいでしょう。
▼「かわいい羊と馬のイラストを生成してください。」というプロンプトの結果。
Copilot(旧Bing AI Chat)のデメリット
Copilot(旧Bing AI Chat)は上述の通り、高性能で多機能なAIチャットですが、デメリットもあります。
Copilot(旧Bing AI Chat)のデメリットをご紹介します
デメリット.1テーマのチャット回数が30回まで
Copilot(旧Bing AI Chat)は、一つの会話テーマでのチャット回数が30回までの制限があります。
なお、サインインせずに利用する場合は、一つの会話テーマでのチャット回数は5回までです。
ChatGPTには30回までといった制限はないので、Copilot(旧Bing AI Chat)の方が制限は厳しいですが、ほとんどのユーザーにとっては1テーマで30回のチャットができれば十分だと思うので大きなデメリットではにあといえるでしょう。
Copilot(旧Bing AI Chat)の料金
Copilot(旧Bing AI Chat)は、完全無料で利用することができます!
ChatGPTでGPT-4を利用する場合の有償プラン「ChatGPT Plus」の利用料金が月額20ドルなので、GPT-4を無料で利用できるCopilot(旧Bing AI Chat)は非常にお得ですね。
Copilot(旧Bing AI Chat)の使い方
Copilot(旧Bing AI Chat)の利用は非常に簡単で、特に登録も不要で簡単3Stepで利用開始できます。
Copilot(旧Bing AI Chat)の使い方を画像つきでわかりやすくご紹介します。
Step1.Microsoft Edge(ブラウザ)で「Bing」と検索
上述の通り、Bing AI ChaはMicrosoft Edgeでしか利用できません。なので、Microsoft Edgeで「Bing」と検索して、Bingのトップページにアクセスします。
Bingトップページの上部に「チャット」というタブがありますので、これをクリックします。
Bingトップページで、上部の「チャット」タブをクリックすると以下の画面に切り替わります。
Step2.会話スタイルの選択
次に、Copilot(旧Bing AI Chat)の会話スタイルを選択します。
会話スタイルは、チャットの用途・目的に応じて3つのスタイルから選択します。
- より創造的に
- よりバランスよく
- より厳密に
ビジネス用途などで、正確で端的な回答や文章を作成したい場合は「より厳密に」、
画像生成などクリエイティブな用途の場合は「より創造的に」、
フレンドリーな感じのブログ記事を作成したい場合などは「よりバランスよく」
を選択するとよいでしょう。
Step3.プロンプトの入力
あとは、チャット入力欄にプロンプト(質問や命令)を入力するだけです。
また、以下のように画像をアップロードして、それに関する指示や質問をすることができます。
ChatGPT(無料版)との比較
これまでの内容をもとにしたCopilot(旧Bing AI Chat)とChatGPT(無料版)の比較結果がこちらです。
ChatGPT(無料版)に比べると、Copilot(旧Bing AI Chat)の方が圧倒的に便利でおすすめです。
ただ、GPT-4を使える有償版のChatGPT Plusに比べると、GPT-4でのみ使えるプラグインや拡張機能(Code Interpreter、Code instructions)がある分、やはりChatGPT Plusの方が便利です。
ただし、ChatGPT Plusは月額20ドルかかってしまうので、
「20ドルもコストをかけたくない方」
「頻繁には利用しない方」
などにとっては、Bing AI Chatで十分でしょう。
Copilot(旧Bing AI Chat) | ChatGPT(無料版) | |
---|---|---|
性能 | GPT-4 | GPT-3.5 |
Web検索機能 | 〇 | × |
引用提示機能 | 〇 | × |
画像アップロード機能 | 〇 | × |
画像生成機能 | 〇 | × |
利用制限 | 1日300回まで | 無制限 |
【あわせて読みたい】スマホアプリ版「Copilot」の特長や使い方を徹底解説!
2023年12月にCopilot(旧Bing AI Chat)のスマホアプリ版(iOS / Andorid対応)が公開されました。
スマホアプリ版のCopilotの特長や使い方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】企業向けCopilot for Microsoft 365とは?
CopilotとExcel、Word、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリと統合して利用できる企業向けプランの決定版「Copilot for Microsoft 365」については、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
まとめ
Copilot(旧Bing AI Chat)は、強力な検索エンジンとチャットボットの機能を組み合わせたサービスです。GPT-4を活用した自然言語処理能力、Web検索機能、出典の明示、画像のアップロードと読み込み、画像生成など、多機能性が魅力です。
しかし、一方でMicrosoft Edgeでしか利用できず、一日300回までの使用制限がある点は注意が必要です。
これらの特長と使い方を理解し、Copilot(旧Bing AI Chat)を最大限に活用してみてください。
「ChatGPTマガジン」を運営するゴートマン合同会社は、
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