Copilot Proとは?何ができるのか、料金・購入方法・使い方を徹底解説!

Copilot Proとは?何ができるのか、料金・購入方法・使い方を徹底解説!

米マイクロソフトは2024年1月15日(現地時間)、個人向けにCopilot(コパイロット)の有料プラン「Copilot Pro」(コパイロットプロ)の提供を開始しました。

  • 「Copilot Proってなにができるの?」
  • Copilot for Microsoft 365の料金やライセンスは?」
  • 無料版Copilotとなにが違うの?」

といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事は、マイクロソフトの個人向け有料プラン「Copilot Pro」(コパイロットプロ)とはなにか、何ができるのか、料金、ライセンス、使い方、購入方法、感想やデメリット詳しく解説します。

この記事が、Copilot Proの導入・活用の参考になれば幸いです。


Copilot Proとは

Copilot Pro(コパイロットプロ) は、米マイクロソフトが提供する個人向けCopilot(コパイロット、AIアシスタント)の有料プランです。

OpeAI社のGPT-4、GPT-4 Turboへの優先アクセス権を有し、Microsoft 365 (旧Office)のExcel、Word、PowerPoint、Outlookなどのツールと統合してシームレスに利用することができ、業務の大幅な効率化や生産性の向上が期待できます。

Copilot Proとは
Copilotの特徴


マイクロソフトのCopilot Proの紹介動画はこちらです。



Copilot Proは何ができるのか?

Copilot for Microsoft 365の特徴は次の3つです。

  • 1.最新モデルGPT-4、GPT-4 Turboへの優先アクセス
  • 2. Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどでCopilot を利用できる
  • 3.DALL-E3モデルでテキストから画像生成できる
  • 4.Copilot GPT Builder(近日公開予定)

以下でそれぞれの特長について解説します。


1.最新モデルGPT-4、GPT-4 Turboへの優先アクセス

Copilot Proは、OpenAI社の最新モデルGPT-4、GPT-4 Turboへの優先アクセスを有しています。

このため、ドキュメント作成、要約、翻訳、アイデア出し、データ分析、グラフ作成、プレゼン資料の作成、メール作成など、様々なタスクを自然言語による会話形式で正確かつ高速で処理することができます。


2. Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどでCopilot を利用できる

Copilot Proは、ビジネスシーンで日常的に活用されるMicrosoft 365(旧Office)のうち、

  • Excel
  • Word
  • PowerPoint
  • Outlook
  • OneNote

これら5つのアプリ上でCopilotを利用することができます。

Copilot Proの出来ること2

つまり、Excel上でCopilotを活用してデータ分析を行ったり、グラフの作成やピボットテーブルの作成などが出来たり、PowerPoint上でプレゼン資料を作成したり、資料に挿入する画像を生成したり、Outlook上でメールの下書きを作成したり、といった活用方法が可能になり、作業の大幅な効率化が期待できます。


3.DALL-E3モデルでテキストから画像生成できる

OpenAI社の画像生成AI「DALL-E3」モデルで、テキストから高度な画像を生成することができます。

Copilot Proの出来ること3


4.Copilot GPT Builder(近日公開予定)

Copilot GPT Builder に簡単なプロンプトを入力するだけで、特定の用途・目的に合わせたカスタマイズされた自分だけのCopilot を作成できます。

これは、OpenAI社のChatGPT Plusにおける、「GPT Builder」(GPTs)と同じような機能です。

この機能は、現時点では利用できず近日公開予定です。

Copilot Proの出来ること4


Copilot Proの料金

Copilot Proの価格は以下の通りです。

月額 ¥3,200 /ユーザー

※月払いプランのみです。
※初回の請求から7日以内にキャンセルした場合は、フルの払い戻しを受けることができます。

なお、Copilot Proの利用料金とは別に、以下のCopilot Proが利用可能なライセンスの利用料金が別途かかります。

支払い方法はPaypalかクレジットカード決済です。


Copilot Proが利用可能なライセンス

Microsoft 365アプリのExcel、Word、PowerPoint、Outlook、OneNote上でCopilotを利用するには、以下のMicrosoft 365のいずれかのライセンスが別途必要です。

Microsoft 365 Business StandardなどのMicrosoft 365法人向けプランでは、Copilot Proを利用できないので注意してください。

法人向けには、Copilot Proよりも強力な「Copilot for Microsoft 365」がありますので、そちらをご検討ください。

「Copilot for Microsoft 365」については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。


Copilot Proの使い方

では、Copilot Proを使ってなにができるのでしょうか?

Copilot Proの最大の特徴ともいえる、Microoft 365(旧Office)のアプリと組み合わせて何ができるのかんについて解説します。

・Excel
・Word
・PowerPoint
・Outlook

OneNote

Excel

Excel上で、Copilotを利用することで、

  • グラフの作成
  • テーブルの作成
  • ピボットテーブルの作成
  • 関数の提案
  • データ分析及びインサイトの導出
  • データの加工・編集や並び替え等

など、会話形式でデータを簡単に分析、理解、視覚化することができます。

▼グラフの作成

Copilot ProのExcel活用1
出典:Excel上でのCopilot活用

▼テーブルの作成

Copilot ProのExcel活用2
出典:Excel上でのCopilot活用

▼テーブルの編集・強調、並び替え

Copilot ProのExcel活用3
出典:Excel上でのCopilot活用

▼関数の提案

Copilot ProのExcel活用4
出典:Excel上でのCopilot活用

ただし、2024年2月1日時点、Excel 上では英語のみサポートされています。


Word

Word上で、Copilotを利用することで、

  • 文章のドラフト作成
  • 文章の書き換え編集
  • 文章からテーブルへの変換
  • 作成した文章に関する内容を質問する
  • 要約

などの時間を大幅に削減するとともに、ドキュメントの質を向上させることができます。

▼文章のドラフト作成

Copilot ProのWordl活用1
出典:Word上でのCopilot活用

▼文章の書き換えやテーブル作成

Copilot ProのWordl活用2
出典:Word上でのCopilot活用

▼作成した文書の内容についてチャットする

Copilot ProのWordl活用3
出典:Word上でのCopilot活用

▼文章の要約

Copilot ProのWordl活用4
出典:Word上でのCopilot活用

Power Point

Word上で、Copilotを利用することで、

  • プレゼン資料のドラフト作成
  • プレゼン資料に挿入する画像生成
  • 要約
  • プレゼン資料の編集・整理
  • 文章からテーブルへの変換
  • 作成したプレゼン資料に関する内容を質問する

など、プレゼン作成にかかる時間を大幅に削減し、プロフェッショナルなプレゼン作成に役立ちます。

▼プレゼン資料のドラフト作成

Copilot ProのPowerPoint活用1
出典:PowerPoint上でCopilot活用

▼プレゼン資料の要約

Copilot ProのPowerPoint活用2
出典:PowerPoint上でのCopilot活用

▼プレゼン資料の編集・整理

Copilot ProのPowerPoint活用3
出典:PowerPoint上でのCopilot活用

▼会社のオリジナルテンプレートでも作成できる

Copilot ProのPowerPoint活用4
出典:PowerPoint上でのCopilot活用


Outlook

Outlook上で、Copilotを利用することで、

  • メールの下書き作成
  • メールの編集
  • メールの要約

など、煩雑なメール作業を効率化して時間を削減することができます。

▼メールの下書き作成

Copilot ProのOutlook活用1
出典:Outlook上でのCopilot活用

▼メールの要約

Copilot ProのOutlook活用2
出典:Outlook上でのCopilot活用


OneNote

Outlook上で、Copilotを利用することで、

  • メモの要約
  • メモの内容からToDoリストを作成
  • プロジェクトの計画を作成
  • メモの内容について質問

などの作業を効率化して生産性を向上することができます。

▼メモの要約

Copilot ProのOneNote活用1
出典:OneNote上でのCopilot活用

▼ToDoリストの作成

Copilot ProのOneNote活用2
出典:OneNote上でのCopilot活用

▼プロジェクトの計画を作成

Copilot ProのOneNote活用3
出典:OneNote上でのCopilot活用

▼メモの内容について質問する

Copilot ProのOneNote活用4
出典:OneNote上でのCopilot活用



Copilot Proの購入方法

Copilot for Microsoft 365を導入するための有効化の方法を解説します。
有効化の手順は以下の4ステップです。

  • Step.1 Copilot Proサインインのリンクをクリック
  • Step.2 Microsoft 365のサインインアドレスを入力
  • Step.3 「次へ」をクリック
  • Step.4 支払い情報を入力
  • Step.5 サブスクライブをクリックして購入完了

では、それぞれ手順を画像付きでわかりやすく解説します。


Step.1 Copilot Proサインインのリンクをクリック

Copilot Proの購入方法Step1

Copilot Proサインインのリンクをクリックします。

Copilot Proの利用に必要なライセンス(Microsoft 365の所定プラン)を持っていない場合は、先にライセンスを購入しましょう。


Step.2 Microsoft 365のサインインアドレスを入力

Copilot Proの購入方法Step2

個人のMicrosoft 365アカウントのサインインアドレスを入力します。

続けて、パスワードも入力します。


Step.3 「次へ」をクリック

Copilot Proの購入方法Step3

サインインするとCopilot Proの購入画面に遷移しますので、次へをクリックします。


Step.4 支払い情報を入力

Copilot Proの購入方法Step4

支払い方法は、Paypalかクレジットカード(又はデビットカード)決済のいずれかです。
選択して、支払い情報を入力します。


Step.5 サブスクライブをクリックして購入完了

Copilot Proの購入方法Step5

支払い情報の入力を終えて、「サブスクライブ」をクリックすると購入は完了です。


Copilot Proの感想

Copilot Proは、Excel、Word、PowerPoint、OutlookなどのMicrosoft 365アプリを利用する方にとっては、大きな業務効率化が期待できるサービスといえるでしょう。

ただ、Copilot ProはChatGPT Plusと概ね同料金(ChatGPT Plusは月額約3000円(20ドル))ですが、現時点においてはChatGPT Plusに比べて使い勝手の大幅な向上や作業の効率化を体感できるかというと、まだそこまでのレベルには至っておらず、ChatGPT Plusの方が使い勝手がよく機能面も優れているというのが正直な感想です。

例えば以下のように、総じてまだ機能・出来ることが限定的という印象です。

全体
・ChatGPT Plusに比べて大きな使い勝手の向上はまだ体感できない

Excel
・日本語に対応していない
・テーブル形式のデータのみに対応
・VBAでのマクロ作成は不可

Word
・ChatGPTで生成した文章をWordにコピペする手間を省ける以外の大きな効果は体感できていない。
・強いて言うと、文章を表形式に変換できるのは便利。

PowerPoint
・まだ実用レベルのプレゼン資料は生成できない
・プレゼン資料に挿入する画像生成の機能が限定的

とはいえ、まだリリースして間もないサービスですので、今後ユーザーからのフィードバック等も踏まえて機能やUXが向上されていくのではないかと期待しています。


よくある質問

Q. Copilot Proは日本ではいつから利用可能ですか?

A. 2024年1月15日(現地時間)から、日本でも一般公開され利用可能になりました。

マイクロソフトのCopilot Proの公式サイトからサインインしてすぐに利用できます。


Q. Copilot Proは日本語には対応していますか?

A. Copilot Proは、日本語を含め以下の言語でサポートされています。

  • 日本語
  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • イタリア語
  • ポルトガル語
  • スペイン語

ただし、2024年2月1日時点、Excel 上では英語のみサポートされています。


Q. Copilot Proの法人プランはありますか?

A. Copilot Proは、個人向けプランのため法人プランはありません。
法人向けには、Copilot Proよりも強力な「Copilot for Microsoft 365」がありますので、そちらをご検討ください。

「Copilot for Microsoft 365」については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。


Q. Copilot Proの試用版や無料トライアルはありますか?

A. Copilot Proには、試用版や無料トライアルはありませんが、初回の請求から7日以内にキャンセルした場合は、フルの払い戻しを受けることができます。

また、Copilot Proとは別に、無料版のCopilot(旧Bing AI Chat)があります。
こちらは、機能面はCopilot Proには劣り、Microsoft 365アプリ上での利用はできませんが、OpenAIのGPT-4ベースのLLMやDALL-E3を一部利用することができます。

無料版のCopilot(旧 Bing AI Chat)については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。


まとめ

この記事は、24年1月15日(現地時間)に提供開始されたマイクロソフトの個人向け有料プラン「Copilot Pro」について、何ができるのか、料金、ライセンス、使い方、購入方法、感想やデメリットについて解説しました。

Copilot Proについて、まとめると以下の通りです。

まとめ
・Copilot Proは、OpenAI社のGPT-4、GPT-4 Turboへの優先アクセスを有し、DALL-E3による高度な画像生成が可能
・Excel、Word、PowerPoint、Outlook、OneNote上で利用することができ、各ツールを横断したシームレスな利用が可能
・利用料金は月額3200円、月払いプランのみ
・Microsoft 365と連携してい利用するには、Microsoft 365 Personal(個人向けプラン)、Microsoft 365 Family(ファミリー利用向けプラン)のいずれかのライセンスが必要
・現時点では、機能・出来ることは限定的。今後の機能向上に期待

この記事が、Copilot Proの活用の参考になれば幸いです。

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