【レビュー】GPT-4 Turboを無料で使えるリートンとは?料金やデメリットを徹底解説!
- 「ChatGPT4(GPT-4)を利用したいけど、月額20ドルも払いたくない!」
- 「ChatGPT4(GPT-4)を無料で使う方法はないの?」
- 「リートンってどんなサービス?」
という方も多いのではないでしょうか。
いま話題のリートン(wrtn)は、GPT-4やGPT-4 Turboなど全て無料で使えるAIチャットサービスです。
この記事は、リートン(wrtn)の特徴、料金、デメリット、ChatGPT Plusとの比較、登録方法、使い方について詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、リートン(wrtn)を使いこなせるでしょう。
目次
リートン(wrtn)とは?
リートン(wrtn)は、GPT-4 TurboやGPT-4などの生成AIを無料で使える生成AIチャットプラットフォームです。
韓国の生成AIスタートアップであるWrtn Technologies, Inc.(リートンテクノロジーズ)(本社:ソウル 市 江南区駅三洞、代表取締役社長:イ・セヨン)が提供しています。
同社は2021 年 4 月に設立、リートン(wrtn)を2023年1月から提供開始し、すでに全世界で 120 万人のユーザーが利用しているということです。
2023 年 11 月には、同社の日本法人となる「リートンテクノロジ ーズジャパン(Wrtn Technologies Japan)」も設立されています。
>コーポレートサイト:https://wrtn.io/ja
リートン(wrtn)の利用料金
リートンの利用料金は、2024年1月時点では完全無料です。
ただし、サービス利用規約上、将来的に有料化される可能性もあるようです。
第10条 (利用料)
ユーザーは、本サービスを無料で利用できるものとします。ただし、将来において本サービスの全部または一部が有料となる場合があることに、ユーザーはあらかじめ承諾するものとします。
引用:リートン「サービス利用規約」
リートン(wrtn)の特徴
リートンの最大の特徴は、OpenAIのGPT-4 Turbo、GPT-4など様々生成AIモデルを無料で利用できることです。
24年2月1日において、リートン上では
- GPT-4 Turbo (OpenAI)
- GPT-4 (OpenAI)
- GPT-3.5-16k (OpenAI)
- Claude Instant (Anthropic)
- Claude 2.1 (Anthropic)
- PalM2 (Google)
これら6つもの生成AIモデルを無料で利用することができます。
ただし、GPT-4 Turboは23年12月に先行登録したユーザー限定で利用可能で、新規の利用はできません。
また、GPT-4については、毎日午後5時~7時の間限定で利用可能で、その時間帯は利用制限なくGPT-4を利用することができます。
Claude(クロード)は、ChatGPTの最大のライバルとも評される生成AIチャットで、ChatGPTの提供会社OpenAI社の元上級幹部が立ち上げた生成AIスタートアップAnthropic社が提供しています。
ノートンは、OpenAIのChatGPTに加えて、Anthropic社のClaudeシリーズや、Googleの生成AIモデルPalM2も回数制限なく無料で利用することができます。
Claude(クロード)については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
リートン(wrtn)とChatGPT Plusとの比較
では、リートンとGPT-4を利用できるChatGPT Plusにはどのような違いがあるのでしょうか?
リートンとChatGPT Plusの違いを以下にまとめました。
リートン(wrtn) | ChatGPT Plus | |
---|---|---|
搭載モデル | ・GPT-4 Turbo(一部ユーザー) ・GPT-4(午後5時~7時のみ) ・GPT-3.5-16k ・Claude Instant ・Claude 2.1 ・Pal M2 | ・GPT-4 ・GPT-3.5 |
料金 | 無料 | 月額20ドル |
利用制限 | GPT-4は午後5時~午後7時の間のみ | GPT-4は3時間に50回まで |
Web検索機能 | × | 〇 |
画像認識機能 | × | 〇 |
画像生成機能 | × | 〇 |
ファイル読み取り | × | 〇 |
高度なデータ分析 | × | 〇 |
プラグイン | × | 〇 |
カスタマイズツール | × | 〇 |
まとめると、リートンのメリットとしては、
- メリット1.GPT-4を無料で利用できること
- メリット2.Claude、PalM2などChatGPT以外の生成AIも使える
といったところでしょう。
リートンは、Web検索、画像認識や画像生成、ファイルの読み取りや作業などが出来ず、機能面ではChatGPT Plusには大きく劣ります。
仕事で本格的に活用したい場合は、ChatGPT Plus一択といえるでしょう。
GPT-4などの最新モデルを、まずは無料で試したい場合にはリートンを使ってみるのもいいでしょう。
なお、GPT-4を無料で体験できるサービスは、実はリートン以外にもあります!
以下の記事で、リートンを含めGPT-4を無料で体験できるサービス・裏ワザを5つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
リートン(wrtn)の始め方
次に、リートンの登録方法を解説します。
リートンの会員登録は非常に簡単で、以下のステップで登録できます。
- Step1. リートンにアクセスして「ログイン」をクリック
- Step2. メールで会員登録 or SNSで始める
- Step3. Googleアカウントを選択
- Step4. 登録完了
では、以下で画像付きで解説します。
Step1. リートンにアクセスして「ログイン」をクリック
リートンのWebサイトにアクセスして、画面右上の「ログイン」ボタンをクリックします。
>リートン(wrtn)公式サイト:https://www.wrtn.jp/
Step2. メールで会員登録 or SNSで始める
ユーザー登録方法は、
- メールアドレスで会員登録
- SNSで登録
のいずれかを選択して登録します。
どちらでも構いませんが、SNSで登録する方が簡単です。
以下では、Googlaアカウントを使って登録を行います。
Step3. Googleアカウントを選択
Googleアカウントを選択します。
Step4. 登録完了
この画面に遷移したら、登録は完了です。
このまま、AIモデルを選択してチャットを利用できます。
リートン(wrtn)の使い方
リートンの使い方は非常にシンプルで、,AIモデルを選択してチャットする、これだけです。
画面の操作方法は以下を参考にしてください。
- ①AIモデルを選択:
GPT-4など6つのAIモデルから利用するモデルを選択します。 - ②チャットを入力・送信:
下部のテキストボックスに質問や指示を入力して、右の▶ボタンで送信します。 - ③AI設定:
AI設定は以下の画面で、文体(AIの文章のトーン)の選択と高度な設定(AIの役割等の設定)を行うことができます。
AI設定画面の「高度な設定」機能は、ChatGPTのCustom Instructions(カスタム指示)機能と同じような機能です。
ChatGPTのCustom Instructions(カスタム指示)については、以下の記事を参考にしてみてください。
リートン(wrtn)のデメリット
リートンはGPT-4などを無料で使えて非常にシンプルなUIで使いやすいサービスですが、筆者が実際に使ってみた感想として、デメリットもあります。
- デメリット1.セキュリティ・データ保護対策が不明瞭
- デメリット2.出来ることが少ない
では、以下それぞれ解説します。
デメリット1.セキュリティ・データ保護対策が不明瞭
リートンのセキュリティやデータの取扱いの詳細については公開されていないようなので、若干の不安が残ります。
ユーザーの入力・出力したデータの取り扱いについては、ノートンのサービス利用規約に「出力データにつき、当社が本サービスの機能等の向上または改善の目的の範囲内で利用することを許諾するものとし」とあります。
入力データの取り扱いについては、確認する限り明記されていないようなので、個人情報や業務上の非公開情報など、漏えいして困るような情報は入力しない方がいいでしょう。
第15条 (データの利用等)
引用:リートン「サービス利用規約」
- ユーザーは、入力データについて、適法かつ正当な権限があること、およびかかる提供が法令および第三者との間の契約に違反しないことを保証するものとします。
- 当社は、出力データの正確性、完全性、有効性、有用性、安全性等について、確認、検証の義務その他の責任を負うものではありません。
- ユーザーは、出力データについて、自己の責任と判断でこれを利用するものとします。
- 当社は、入力データの誤り等により生じた、出力データの提供遅延、不適合等の結果について責任を負いません。
- 出力データの著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)は、当社が既に保有している著作権を除き、出力データの生成をもって、当社からユーザーに移転するものとします。
- ユーザーは、前項に基づき著作権の移転を受けた出力データにつき、当社が本サービスの機能等の向上または改善の目的の範囲内で利用することを許諾するものとし、かかる当社の利用につき、著作者人格権を行使しないものとします。
- ユーザーは、出力データにつき、当社が許諾した範囲内で利用するものとします。
- ユーザーは、出力データに本サービスの名称・ロゴ等が付記されている場合、当社の承諾なく改変、切除、または削除をしてはならないものとします。
- ユーザーは、出力データが、過去または将来において、当該ユーザー以外のユーザーによる本サービスの利用において出力された出力データと、同一または類似となる可能性があることをあらかじめ承諾するものとします。
デメリット2.出来ることが少ない
リートンで出来ることは、テキストによるチャット機能のみです。
「リートン(wrtn)とChatGPT Plusとの比較」で記載の通り、リートンはWeb検索や、画像認識や画像生成、ファイルの読み取りや作業ができないなど、出来ることが少ないため、仕事で本格的に活用するには物足りなく感じる方も多いのではないかと思います。
ただ、
「ChatGPT Plusを利用する前に、GPT-4の性能を試してみたい」
「プライベートで興味本位で使ってみたい」
といった方には、十分ではないかと思います。
まとめ
この記事は、いま話題のリートン(wrtn)のリートン(wrtn)の特徴、料金、デメリット、ChatGPT Plusとの比較、登録方法、使い方について解説しました。
リートンについて、まとめると以下の通りです。
まとめ
・リートンは韓国の生成AIスタートアップが提供する生成AIプラットフォーム
・GPT-4やClaudeなど6つの生成AIモデルを無料で利用できる
・GPT-4 Turboの新規利用は中止している
・機能的にはチャットのみで出来ることが少ない
・セキュリティ・データ保護対策が不明瞭
・GPT-4を無料で手軽に試してみたい方にはおすすめ
この記事を参考に、リートン(wrtn)をいちど試してみてはいかがでしょうか。
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