2024年1月10日、OpenAiはChatGPTの企業向けプラン「ChatGPT Team」を公開しました。
- 『「ChatGPT Team」ってなに?』
- 『「ChatGPT Team」は「ChatGPT Plus」となにが違うの?』
- 「「ChatGPT Team」の使い方は?」
という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事は、OpenAIの「ChatGPT Team」とはなにか?、特徴や料金、登録方法をわかりやすく解説します。
特に、企業でChatGPTの導入・活用を検討している方にとっては参考になるでしょう。
目次
「ChatGPT Team」とは?
2024年1月10日、OpenAIはChatGPTのチーム向けプラン「ChatGPT Team」(ChatGPTチーム)を公開しました。
同社は、23年9月に大企業向けプラン「ChatGPT Enterprise」の提供を開始しましたが、 「ChatGPT Team」は小規模な企業でも利用可能なプランの位置づけです。
ChatGPT Plusよりも、データ保護・プライバシー対策が行われ、チーム・ユーザー管理機能やチームコラボレーション機能などが追加され、企業での利用に最適化されたプランとなっています。
参考:ChatGPT Team公式サイト
参考:ChatGPT Team紹介記事(OpenAI公式ブログ)
【あわせて読みたい】大企業向けプラン「ChatGPT Enterprise」とは?
OpenAIが提供する大企業向けプラン「ChatGPT Enterprise」については、以下の記事で特徴や使い方などについて詳しく解説しているので参考にしてみてください。
「ChatGPT Team」の特徴
「ChatGPT Team」は企業での利用に最適化した4つの特徴があります。
- 特徴1.データ保護・プライバシー対策
- 特徴2.ユーザー管理機能
- 特徴3.チームコラボレーション機能
- 特徴4.利用上限数の緩和
では、以下でそれぞれ解説します。
特徴1.データ保護・プライバシー対策
「ChatGPT Team」では、利用したデータや会話履歴が学習に利用されません。
無料版のChatGPTやChatGPT Plusでは、入出力するデータや会話履歴がOpenAIのAIモデルの学習に利用されるため、企業が業務で活用すると個人情報や機密情報が漏えいするリスクが指摘されています。
実際、2023年3月に韓国のサムスン電子で従業員によるChatGPTの利用により3件の機密情報の流出があったと報じられました。
このように、企業が業務でChatGPTを利用する場合は、ChatGPTに入出力したデータや会話履歴がAIモデルに学習されない対策を行うことが求められます。
この点において、「ChatGPT Team」では、入出力したデータや会話履歴が学習に利用されないため、セキュリティ面で安心して利用することができます。
特徴2.ユーザー管理機能
「ChatGPT Team」は、企業利用に最適化した以下のようなユーザー管理機能が提供されています。
- 管理者権限の設置
- ユーザー管理用の管理コンソール
- 厳格なセキュリティを備えたチーム専用ワークスペース
- 一括メンバー管理
特徴3.チームコラボレーション機能
「ChatGPT Team」は、導入した企業に最適化したGPTのカスタマイズや企業内限定のワークスペースでの共有・コラボレーション利用が可能です。
例えば、以下のように自社の業務に最適化して具体的な手順、知識、機能を備えた ChatGPT のカスタム バージョンを構築し、自社限定のワークスペース・ユーザーで共同利用することが可能になります。
特徴4.利用上限数の緩和
「ChatGPT Team」には以下のような高度なモデルとツールが提供され、加えてChatGPT Plusよりも利用上限数(メッセージ数)が引き上げられています。
- 32Kコンテキスト・ウィンドウによる GPT-4 へのアクセス
- 画像生成AI DALL・E 3モデル搭載
- 高度なデータ分析機能
- WebブラウジングによるWeb からの最新情報を入手
- 画像と音声の入出力
- 新機能と改善点への早期アクセス
「ChatGPT Team」の料金
「ChatGPT Team」の利用料金は以下の通りです。
- 30ドル/月(月払い)
- 25ドル/月(年払い)
支払い方法は、クレジットカード決済のみです。
最低利用者数は2人~なので、小規模な法人でも利用可能です。
「ChatGPT Team」とChatGPT Plusとの違い
「ChatGPT Team」とChatGPT Plusなどの他のプランとの違いをまとめると上の図の通りです。
「ChatGPT Plus」の機能全てをカバーし、さらに以下が追加されており、ChatGPT Plusの上位互換ともいえるプランになっています。
- GPT-4 および DALL·E、ブラウジング、高度なデータ分析などのツールのメッセージ上限の引き上げ
- GPT を作成してワークスペースと共有する
- ワークスペース管理用の管理コンソール
- データに関するトレーニングはありません
「ChatGPT Team」の登録方法
「ChatGPT Team」の登録方法は非常に簡単で以下の手順で登録します。
- Step1. 「Upgrade Plan」をクリック
- Step2. 「Upgrade to Team」をクリック
- Step3. ワークスペース名を登録
- Step4. 月払い/年払い、利用者数を選択
- Step5. 支払い情報(クレジットカード)を入力
では、以下でそれぞれ画像付きで解説します。
Step1. 「Upgrade Plan」をクリック
ChatGPTにログインした状態で、左下のアイコンの上に表示される「Upgrade Plan」をクリックします。
Step2. 「Upgrade to Team」をクリック
「Upgrade Plan」をクリックすると上の画面が表示されるので、右側の「Upgrade to Team」をクリックします。
Step3. ワークスペース名を登録
ワークスペースの名前を入力します。
企業名などを入力しましょう。
Step4. 月払い/年払い、利用者数を選択
月払い(30ドル)か年払い(25ドル)かを選択します。
上の画面では年払いが選択されている状態です。
次に、右の「Seats」で利用者数を選択します。利用者数は2名から選択可能です。
Step5. 支払い情報(クレジットカード)を入力
支払い方法はクレジットカード決済のみです。
クレジットカード情報を入力して、「申し込む」をクリックすると申し込みが完了します。
あとは、「ChatGPT Team」を利用するチームメンバーのメールアドレス入力とRole/権限(「Member」「Admin」「Owner」)を選択すれば、利用可能です。
利用方法は、基本的に通常のChatGPT Plusと同様です。
なお、個人アカウントとChatGPT Teamアカウントは併用して利用可能で、アカウントは簡単に切り替えることができます。
【あわせて読みたい】企業向け社内ChatGPTサービスおすすめ5選
「ChatGPT Team」は2人~の小規模組織でも利用可能な企業向けプランです。
このような企業向けの「社内ChatGPTサービス」はOpenAI公式以外にも、日本のベンダーも提供しています。
たくさんの社内ChatGPTサービスの中から、特におすすめの社内ChatGPTサービスを5つ厳選して以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
この記事は、OpenAIが24年1月10日に公開した法人向けプラン「ChatGPT Team」とはなにか?、特徴や料金、登録方法を解説しました。
「ChatGPT Team」についてまとめると、以下の通りです。
まとめ
・「ChatGPT Team」は2人~の小規模組織でも利用可能なチーム向けプラン。
・ChatGPT Plusに比べて、チーム利用に最適化した上位互換プラン。
・特徴1.データ保護・プライバシー対策
・特徴2.ユーザー管理機能
・特徴3.チームコラボレーション機能
・特徴4.利用上限数の緩和
・料金は月払いで30ドル/月、年払いなら30ドル/月
この記事が、ChatGPTの導入や活用を検討する企業の皆さまの参考になれば幸いです。
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