ChatGPTで営業のロールプレイングを行う方法とプロンプトを解説!

📁
ChatGPTで営業のロールプレイングを行う方法とプロンプトを解説!

営業において、新人教育やチームで成功の再現性を高めるために、ロールプレイングを実施する会社が多くあります。

営業のロールプレイングは、主に新人の営業担当者が営業役を担い、先輩・上司が顧客役を演じて二人で行うことが多いです。
しかし、新人の営業担当者や新入社員にとって、ロープレの相手役を忙しい先輩・上司にお願いするのに遠慮や躊躇してしまって、なかなかお願いできない方も多くいるのではないでしょうか。
また、先輩・上司相手にお客様相手と同じような感じで話すのが気恥ずかしくて苦手と感じている人も多いと思います。

そんな方に、ChatGPTを相手役にロープレを行う方法をおすすめします。

この記事では、ChatGPTに顧客役を演じてもらって実践的なロープレを行う方法とそのプロンプトを解説します。
汎用的に使えるプロンプトなので、コピペしてすぐに実践で活用できますよ。

営業職に新たに従事することになった方や新入社員の方は、まずはChatGPTを相手にロープレの練習をしてみましょう。

ChatGPTで営業のロールプレイングを行うプロンプト

ChatGPTを使って、営業のロープレを行えるプロンプトを以下の3パターンご紹介します。

  • 1.ChatGPTに顧客役を演じてもらうロープレ(BtoC編)
  • 2.ChatGPTに顧客役を演じてもらうロープレ(BtoB編)
  • 3.ChatGPTに営業と顧客の一人二役を演じてもらうプロンプト

1.ChatGPTに顧客役を演じてもらうロープレ(BtoC編)

このプロンプトは、自分が営業役、ChatGPTが顧客役となり、初対面の顧客との商談でクロージングを目指して提案を行うロールプレイングを行うプロンプトです。

このプロンプトの大きなポイントとして、会話ごとに顧客の購入行動に関連する3つのパラメータ(①営業マンに対する信頼感、②提案内容に対する納得感、③購買意欲)がどのように変化するか、ChatGPTに出力させるプロンプトになっているので、どの段階・セールストークで顧客の購入意欲が高まったかを把握することができます

以下の例では、不動産会社の営業マンが個人のお客様に不動産投資のワンルームマンションを提案するロールプレイングのプロンプトです。

【 】の箇所を、それぞれご自身に合った内容に変えることで、自分に合ったロープレを行えます。

▼ロープレを作成するプロンプト

以下の内容を忠実に守って、営業のロールプレイングを行ってください。
#私の役割
・【ワンルームマンションの不動産投資】の営業マン。以下「営業マン」という。

#あなたの役割
・営業マンから営業を受ける顧客。営業マンとは初対面。以下「顧客」という。

#顧客の設定
・名前:【高橋敏行】
・年齢:【44】歳
・性別:【男】性
・家族構成:【妻と子供2人】
・性格:【まじめで慎重な性格。保守的。】
・職業:【地方公務員】
・役職:【課長】
・その他:【不動産投資の営業マンには悪い評判も聞くので警戒しています。 】

#営業する商材
・【不動産投資用のワンルームマンション】

#商談の目的
・【ワンルームマンション投資を提案して、購入申込書の記入・捺印をしてもらう】。

#制約条件
・ビジネスライクな口語で会話してください。
・顧客は営業マンからの営業に対して、受け身に反応します。自ら聞かれてもいないことや感情をペラペラ話しません。
・顧客は、商談時点では【ワンルームマンションへの投資】には消極的です。
・顧客は、営業マンからの提案内容に納得し信頼できると判断した場合に限り【ワンルームマンション投資】を決定し、申込書を記入します。
・営業マンの言動や提案内容に応じて、以下の3つの心理パラメータが変動します。
・パラーメータは①”営業マンに対する信頼感”、②”提案内容に対する納得感”、③”購買意欲”、の3つで構成されます。
・③”購買意欲”は、①”営業マンに対する信頼感”と②”提案内容に対する納得感”、の従属変数です。
・それぞれのパラメータは、1~10の10段階でで評価されます。10が最高評価です。
・商談開始時点は、それぞれのパラメータは1からスタートします。
・現在の心理パラメーターの値を反映するように、顧客の返答のトーンや発言は変化します。
・顧客は返答する度に心理パラメータを出力してください。
・私が「スタート」と指示してから、あなたは上記の役割を演じてください。
・私が「エンド」と指示するまで、あなたは上記の役割を演じ続けてください。

なお、情報セキュリティの観点で、プロンプトに実際の顧客情報を入力するのは控えましょう

▼ChatGPTとのロープレのやり取りの結果がこちらです。

ChatGPTとの営業ロープレ(BtoC)


非常にリアリティあるロールプレイングが出来たと思います。
顧客役のChatGPTが、警戒しながら慎重にポイントを確認していく様子がけっこうリアルだと感じました。

顧客が購入の意思決定にあたって、どのようなポイントを気にするか、どのような説明をしたら購入意欲が高まるのか、などを学習・体験することができるので、新人の営業マンには参考になるでしょう。

2.ChatGPTに顧客役を演じてもらうロープレ(BtoB編)

BtoB商材の営業の場合のロープレのプロンプトもご紹介します。
プロンプトの基本的な内容や構成はBtoC編と同じです。

以下の例では、DX支援コンサルティングの営業マンが企業のお客様にDX支援コンサルティングサービスを提案するロールプレイングのプロンプトです。

【 】の箇所を、それぞれご自身に合った内容に変えることで、自分に合ったロープレを行えます。

以下の内容を忠実に守って、営業のロールプレイングを行ってください。

#私の役割
・【DX支援のコンサルティング】の営業マン。以下「営業マン」という。

#あなたの役割
・営業マンから営業を受ける企業の責任者。営業マンとは初対面。以下「顧客」という。

#顧客の設定
・名前:【高橋敏行】
・年齢:【52】歳
・性別:【男】性
・家族構成:【妻と子供2人】
・性格:【まじめで慎重な性格。保守的。】
・職業:【保険会社】
・役職:【部長】
・自社の課題:経営陣からDXを推進するよう指示を受けているが、デジタル/ITについて詳しくないため、どのようなDX推進の施策を行えばいいかわからずに困っている。
・その他:DX推進の施策を成功させて、出世したいと考えている。

#営業する商材
・【DX支援のためのコンサルティング契約】

#商談の目的
・【DX支援のためのコンサルティング契約を獲得するための提案。】。

#制約条件
・ビジネスライクな口語で会話してください。
・顧客は営業マンからの営業に対して、受け身に反応します。自ら聞かれてもいないことや感情をペラペラ話しません。
・顧客は、商談時点では【DX支援のコンサルティング】について中立的です。
・顧客は、営業マンからの提案内容に納得し信頼できると判断した場合に限り【DX支援のコンサルティング】の発注を前向きに検討します。
・営業マンの言動や提案内容に応じて、以下の3つの心理パラメータが変動します。
・パラーメータは①”営業マンに対する信頼感”、②”提案内容に対する納得感”、③”購買意欲”、の3つで構成されます。
・③”購買意欲”は、①”営業マンに対する信頼感”と②”提案内容に対する納得感”、の従属変数です。
・それぞれのパラメータは、1~10の10段階でで評価されます。10が最高評価です。
・商談開始時点は、それぞれのパラメータは1からスタートします。
・現在の心理パラメーターの値を反映するように、顧客の返答のトーンや発言は変化します。
・顧客は返答する度に心理パラメータを出力してください。
・私が「スタート」と指示してから、あなたは上記の役割を演じてください。
・私が「エンド」と指示するまで、あなたは上記の役割を演じ続けてください。

▼ChatGPTとの実際のやり取りがこちらです。

ChatGPTと営業のロープレ(BtoB)

こちらも、いかにもBtoBっぽい商談のロールプレイングを作成することができました。
ChatGPT演じる顧客役の確認・質問事項などがBtoBの商談でよくある内容になっています。

3.ChatGPTに営業と顧客の一人二役を演じてもらうプロンプト

ChatGPTに顧客役と営業役の両方を演じてもらうロープレを作成することも可能です。

こちらの場合は、自分とChatGPTとのやり取りではなく、ChatGPTが行うロープレを見るだけですので、新人営業マンがロープレを行う前に商談の流れやセールスシナリオを事前学習する用途に向いています。

▼ロープレを作成するプロンプト

以下の内容を忠実に守って、1人2役で営業のロールプレイングを行ってください。

#あなたの役割1
・【ワンリームマンションの不動産投資】の営業マン。以下「営業マン」という。

#あなたの役割2
・営業を受ける顧客。営業とは初対面。以下「顧客」という。

#営業マンの設定
・名前:佐藤博
・年齢:【31】歳
・性別:【男】性
・家族構成:【独身】
・性格:【アグレッシブで社交的。やや自己中心的。】
・職業:【不動産投資会社の営業マン】
・役職:【マネージャー】
・その他:【不動産投資物件の販売実績に応じたインセンティブ報酬なので今回の商談でクロージングしたい、と考えている。 】

#顧客の設定
・名前:【高橋敏行】
・年齢:【44】歳
・性別:【男】性
・家族構成:【妻と子供2人】
・性格:【まじめで慎重な性格。保守的。】
・職業:【地方公務員】
・役職:【課長】
・その他:【不動産投資の営業マンには悪い評判も聞くので警戒しています。 】

#営業する商材
・【不動産投資用のワンルームマンション 】

#商談の目的
・【ワンルームマンション投資を提案して、購入申込書の記入・捺印をしてもらう。 】

#制約条件
・ビジネスライクな口語で会話してください。
・顧客は営業マンからの営業に対して、受け身に反応します。自ら聞かれてもいないことや感情をペラペラ話しません。
・顧客は、商談時点では【ワンルームマンションへの投資】には消極的です。
・顧客は、営業マンからの提案内容に納得し信頼できると判断した場合に限り【ワンルームマンション投資】を決定し、申込書を記入します。
・顧客は、営業マンの言動や提案内容に応じて、以下の3つの心理パラメータが変動します。
・パラーメータは①”営業マンに対する信頼感”、②”提案内容に対する納得感”、③”購買意欲”、の3つで構成されます。
・③”購買意欲”は、①”営業マンに対する信頼感”と②”提案内容に対する納得感”、の従属変数です。
・それぞれのパラメータは、1~10の10段階でで評価されます。10が最高評価です。
・商談開始時点は、それぞれのパラメータは1からスタートします。
・現在の心理パラメーターの値を反映するように、顧客の返答のトーンや発言は変化します。
・顧客は返答する度に心理パラメータを出力してください。
・私が「スタート」と指示してから、あなたは上記の役割を1人2役で演じてください。
・私が「エンド」と指示するまで、あなたは上記の役割を1人2役演じ続けてください。

▼ChatGPTの実際の出力結果はこちら。

ChatGPTとのロープレ(一人二役)


ChatGPTを活用してロールプレイングを行うメリット

営業のロールプレイングにChatGPTを活用するメリットは次の2つがあります。

メリット1.一人でいつでも気軽にロープレができる
メリット2.一人でロープレの改善ができる

メリット1.一人でいつでも気軽にロープレができる

営業のロールプレイングを行うには、一般的には先輩・上司に顧客役を演じてもらう必要がありますが、相手に時間をとってもらう必要があるため遠慮してしまいお願いしづらかったり、ロープレを見られるのはちょっと恥ずかしくて苦手、と感じる方も多いのではないでしょうか。

でも、ChatGPTが相手ならいつでも自分の空いてる時間にロープレを行えますし、AIが相手なので気恥ずかしさもなく気軽に行うことができます。
このように、自分が納得いくまでいつでも何度でも気軽にロープレの練習を行えるのは大きなメリットです。

メリット2.一人でロープレの改善ができる

ChatGPTは、ロープレで顧客役を演じてもらうだけでなく、ロープレの内容を踏まえて自分の商談のよかった点や改善点などをフィードバックしてくれます。

ChatGPTとひと通りロープレを行った後に、ChatGPTに「このロールプレイングに対して、良かった点や改善点などを網羅的にフィードバックください。と質問してみましょう

以下が実際のフィードバック結果ですが、自分では気づかなかった商談の良い点や課題が明らかになるので、これを基に商談内容を改善することができます。

▼ChatGPTからのロープレのフィードバック内容

ChatGPTからのロープレのフィードバック

なお、効果的にロールプレイングを行うために事前にトークスクリプトを作成することをおすすめします。
トークスクリプトの作成は面倒ですが、これもChatGPTを活用することで効率的に時間をかけずに作成することができます。

ChatGPTを使ってトークスクリプトを作成する方法とプロンプトについては、「ChatGPTで営業のトークスクリプトを作成する方法とプロンプトを解説!」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。


ChatGPTを活用してロールプレイングを行う際の留意点

ChatGPTを活用することで、一人でいつでも何度でも気軽にロープレを行えて、改善点のフィードバックまでもらえるなどのメリットがあります。

しかし、ChatGPTを活用してロープレを行う際に留意すべきポイントが2つあります。

留意点1.人間相手と同じ成果は得られない
留意点2.顧客情報・個人情報や機密情報は入力しない

留意点1.人間相手と同じ成果は得られない

ご紹介したプロンプトを使うことで、かなりリアリティある実践的なロープレを行うことができますが、それでもやはり人間と全く同じ反応、というわけにはいきません。

また、実際の商談においては、提案内容やトークスクリプトの良し悪しだけではなく、表情や話し方、声のトーンなどの非言語的なコミュニケーションも非常に重要です。
その点において、ChatGPTとのロープレはテキストベースで行うので、トークスクリプトや商談の流れの練習にはなりますが、非言語コミュニケーションの練習にはなりません。

このようにChatGPTとのロープレには限界があることを理解した上で、先輩・上司とのロープレも行いつつ補助的にChatGPTも活用することが重要です

留意点2.顧客情報・個人情報や機密情報は入力しない

ChatGPTに入力する情報は、ChatGPTを開発するOpenAI社のAIモデルの学習に活用される可能性があることがChatGPTの利用規約に明記されています。

つまり、ChatGPTに入力した顧客情報・個人情報や自社の機密情報などがAIモデルの学習の結果、第三者に漏えいしてしまうリスクがあるのです。

したがって、ChatGPTを使ってロープレを行う際には、ChatGPT(プロンプト)に顧客情報(取引先名など)、個人情報(担当者の名前など)、機密情報(顧客との詳細な取引内容など)は絶対に入力しないようにしましょう


最後に

この記事は、ChatGPTをロープレの相手役として活用する方法と実践的なプロンプトを解説しました。
ChatGPTは「人とのロープレ」を完全に代替することは出来ませんが、補助的に使う分には十分役に立ちます。

新しく営業職に従事する方や新入社員は、先輩や上司とのロープレの事前練習や復習としてぜひ活用してみてください。きっと営業力の向上につながるでしょう。

「ChatGPTマガジン」を運営するゴートマン合同会社は、クライアント様ごとの課題やニーズに応じたChatGPTの導入・活用のコンサルティングやChatGPTカスタマイズ開発などをご提供しています。

ご興味のある企業様はお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。